「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」が開催

2018年7月20日 | から管理者 | ファイル: 副業・兼業, 労働基準法, 労働安全衛生法.
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副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方についての検討を行う検討会が参集され、平成30(2018)年7月17日に第1回が開催されました。

・厚生労働省 第1回「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」

労働時間を通算していずれかの企業が割増賃金を払わなければならないという現行のルールが不明確な部分も多いため、副業・兼業を促進していくにあたっての障壁となっているという背景があることと、解釈の根拠となっている通達が労働基準法制定当時の昭和23年に発出されたものであるため、当時とは社会状況が明らかに異なっていることから、見直すべきであるという方向性が他の検討会においても指摘されているところです。

参集者名簿を見ますと、労働法の専門ではない方が多く、第1回は論点が示されたのみで、今後、多角的な側面から検討がなされるものと思われます。

・割増賃金を支払うための労働時間管理だけでなく、健康管理という側面からも検討が必要
・国が推進している正社員のキャリア複線化を念頭に入れた副業の割合は未だに少なく、パート・アルバイトが複数の就業先を掛け持ちしている割合が多い
・「雇用×雇用」だけでなく、「雇用×非雇用」の場合についても、健康管理という側面から考慮が必要ではないか

また、日程については夏休み期間に入ることもあってか、次回は9月が予定されており、早期に結論が示される方向性ではないような印象ですが、国として副業を推進する姿勢を先に示してしまっていることからも、早期の仕組みづくりが望まれるところです。

 

 


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